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院長日記
医療情報
2018.11.18
今流行っている感染症

久しぶりの投稿です。今回は最近良く見る感染症についてです。11月だというのに、夏に流行る虫刺されやとびひがやけに多く、季節感がありませんでしたが、ここ数日ようやく気温が下がってきたのでこれらは落ち着いてくるのではないかと思います。

まず、よく見るのは、伝染性紅斑(りんご病)です。最近は少し減っていますが、今年になってからずいぶん長い間感染した方の来院が続いています。こんなに長い流行は珍しいのではないでしょうか。大人の方も少なくないです。

グラフで見る現在の市内感染症流行状況(伝染性紅斑) 横浜市衛生研究所

大人の方は顔があまり赤くなりませんが、四肢や躯幹に特徴的な紅斑が生じ、手足の先が腫れぼったくなったり、関節が痛くなったり、体がだるくなったりします。妊娠中の感染は胎児に大きな影響を与えますので、注意が必要です。

最近になって流行りだしている印象なのは、手足口病です。当院の北の方角の保育園あたりで出ているようです。横浜市衛生研究所のHPではまだ感染者の増加は確認できていません。

グラフで見る現在の市内感染症流行状況(手足口病) 横浜市衛生研究所

繰り返し報道されていますが、8月以降流行しているのが風疹です。当院にも数名いらっしゃいました。

横浜市感染者発生状況 横浜市衛生研究所 (PDFファイル)

感染症の予防には以下の3つの原則があります。

1. 病原体を除去する(感染源対策)・・・感染者の隔離・治療など
2. 病原体の侵入経路を遮断する(感染経路対策)・・・マスク、手洗い、うがい、人ごみを避けるなど
3. 個体の抵抗力を増強する(感受性のある方への対策)・・・予防接種、食生活や生活習慣による体調管理など

これから、ノロウイルスや、インフルエンザも流行してくるものと思われます。
感染症の予防の原則を頭に入れて、ご注意ください。

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