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花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)

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花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)について

花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)、または口腔アレルギー症候群(OAS)は、特定の種類の花粉にアレルギーがある人が、特定の果物、野菜、またはナッツを食べたときに生じるアレルギー反応です。これは、花粉に含まれるタンパク質とこれらの食品に含まれるタンパク質が非常に近い構造になっていて、花粉に感作されることで食べ物にもアレルギーを持ってしまう厄介なものです。
 
代表的なものが、ハンノキや白樺などのカバノキ科の花粉に感作されることでりんご、桃、梨、さくらんぼ、びわといったバラ科の果物を食べると喉がイガイガするという場合です。こういう方は意外と多く、月に数人は来院されます。こういう症状の方は大豆にもアレルギーを持ち(加熱していれば大丈夫)、豆乳や加熱が不十分なもやしを食べてアレルギーを起こすことがあります。
 
他にも、色々なパターンがありますので下記の表を参考にしてください。
 


日本小児アレルギー学会 食物アレルギー治療ガイドライン2021年より引用

治療について

1.原因となる食物の接種を避ける。摂取時に加熱すれば良いものは加熱する。
 
2.軽症の方は抗アレルギー剤を常に携帯する。
 
3.呼吸困難など重症の方はエピペン注射薬を常に携帯する。

ご注意点

*精査が必要な方は大学病院などの専門の医療機関をご紹介します。

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