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スタッフブログ
2019.05.22
お薬の塗り方

ここ最近は夏が来たのかと思うくらい、一気に暑さが出てきましたね。

当院でも汗の影響で湿疹が出来る患者さんも来院されるようになってきました。

 

今回は外用薬の塗り方についてを書いていこうと思います。

皮膚科を受診すると、ほとんどの方に外用薬が処方されると思います。

どのように塗ったら良いのか、いつまで薬を塗っていればよいのかなども含めてお話します。

 

アトピー性皮膚炎の患者さんを想定して説明していこうと思います。

 

皮膚に炎症が起きていると赤みが出てきます。その炎症の赤みを早く抑えることが大切です。

そのためにステロイド外用薬を使用します。

塗り方は、赤みのある部位にお薬を塗っていきます。

塗る量の目安としては、こちらの絵を参考にしてください。

【きちんと知ろう アトピー性皮膚炎より引用】

 

1FTU(1フィンガーチップユニット)といい、第1関節部分までの量で手のひら2枚分の範囲の外用ができるということです。

 

腕などはしわに沿って塗るようにすると良いですね。

当院では、衛生面や塗る量が多くなってしまうことを考えてローションは直接頭皮に出すのではなく、容器などに必要分を出して塗ることをおすすめしています。

塗る回数は基本的には2回/日ですが、診察時の医師の指示に従ってください。

 

保湿剤も使用することがあります。

塗る量は上の絵と同じです。皮膚が少しペタペタする程度やティッシュが張り付く程度外用してもらえると良いです。

塗り方は医師に確認してください。

保湿剤を全身に塗った後に、薬を赤い所に重ねて塗る方法や、薬を直接赤い部分に塗って、赤くない所に保湿剤を塗る方法などもあります。

 

皮膚の赤みがなくなり、調子が良いときも毎日保湿剤でのスキンケアを行うことがとても大切です。

アトピー性皮膚炎の患者さんは、皮膚のバリア機能が低下するので乾燥しやすい傾向にあります。

この皮膚のバリア機能を保湿剤で補うことで、赤みが再発する予防になります。

保湿剤は塗る回数に制限はないので、乾燥を感じるときは1日2回以上は外用するようにしましょう。

お子さんなどはプール前後にも保湿剤を外用し、乾燥の予防をすると良いと思います。

 

症状が良くなってきた時や薬がなくなると止めるのではなく、再度受診し現在の外用薬を塗り続けるのか、違う薬になるのか、いつまで塗ればいいのかなど、相談するようにしてくださいね。

適切に薬を外用し早く皮膚の赤みをとり、改善した後も再度悪化させないようにしていきましょう。

 

スタッフ○でした。

 

 

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