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金属アレルギー

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金属アレルギーについて

金属アレルギーによる皮膚(粘膜)病変には、金属が接触して起こる接触皮膚炎(かぶれ)と直接接触しないところに病変をつくるものとがあります。

金属かぶれのうち、一番よく見られるのがピアスやネックレス、指輪などによるもので、それらの多くがメッキに含まれるニッケルなどが原因です。接触しなければ比較的早く軽快しますが、金によるピアス皮膚炎は触れていなくても治りにくいのが特徴です。幼児の砂かぶれや時計の革バンドのかぶれはクロムによるもののようです。

手足に膿疱(膿を持った小さなふくらみ)が出来る掌蹠膿疱症は慢性扁桃腺炎が主原因となることが多いですが、歯科金属によるものも少なくありません。

さらに、手足に出来やすい汗疱(小さな 水疱が無数に出来る)もニッケルやコバルト、スズとの接触やそれらを多く含む食物を避けると軽快することがあります。

また、重症のアトピー性皮膚炎と診断されている人の中にクロムなどの金属アレルギーがある方がいて、これらの金属との接触や摂取を避けるだけで症状が改善することもあります。

金属アレルギーの診断は金属を含む試薬を背中などの正常な皮膚に貼付して炎症反応が起きるかどうかを見るパッチテストが一般的です。

ご注意点

当院では月曜日以外の診療日にパッチテストを行っております。初めて受診される方で当日にパッチテストを希望される方は下記を必ずお読みになり、問題がないことを確認してから当院にお電話の上、ご来院ください。

なお、背部に多数の金属試薬を貼付しますので、2日間入浴できませんのでご注意ください(シャワーは可能です)。

【1】パッチテストの貼付可能日は火曜日、水曜日、金曜日、土曜日です。

判定日は2日後、3日後、7日後になりますので、それぞれ来院が必要です。ただし、2日後は当院が休診日の場合と患者 さん自身が都合が付かない場合は自宅でご自分で判定して頂きます。3日後と7日後は必ず来院が必要です(祝日や臨時休診日にもご注意ください)。

【2】汗をかく環境にある場合(夏など)は実施できません。

【3】抗アレルギー剤、ステロイド剤、免疫抑制剤などを内服している場合は検査が出来ない場合がございますので、現在内服されている薬剤がある場合は事前に必ずご相談ください。

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