HOME  > トピックス・書評  > スギ花粉皮膚炎(2004.3)

スギ花粉皮膚炎(2004.3)

 最近,花粉によって鼻炎や結膜炎だけでなく,皮膚炎も発症することが知られるようになってきました.
 スギ花粉による皮膚炎は,顔や首などの露出部にかゆみのある赤い斑点(紅斑)として現れます.特に,目の回りに多いようです.2月頃だとまだ肌の乾燥が起こりやすいため,皮膚のバリア機能が弱く花粉の刺激を受けやすいことも一因となっています.とくにアトピー性皮膚炎の方は要注意です.
 対策としては,発疹に対しては弱めのステロイド外用剤が有効です.掻くと症状が悪化しますので,かゆいときは抗ヒスタミン剤の内服も併用するといいでしょう.症状が改善してからはワセリンのような油脂性軟膏で皮膚を保護しておくことです.花粉は水溶性ですので付着して皮膚を直接刺激することは起こりにくいようです.過度の洗顔などで皮膚を乾燥させることはバリア機能が低下しますので避けましょう.
 アトピー性皮膚炎の方で,花粉の時期に全身の発疹が悪化する方が時々いらっしゃいます.洗濯物を外に干すことで花粉が濡れた洗濯物に付着し,抗原性を発揮していることもあるようです.部屋の中に干したり衣類乾燥機を使うことで解決することもありますので是非試してみてください.