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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は,かゆみを伴う発疹(湿疹)が慢性的に出没を繰り返す皮膚病です.子どもだけではなく,成人の方にもよく見られます.
アトピー性皮膚炎の患者さんはアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)の刺激に対して反応しやすいという素因(アレルギー素因)を持っている,あるいは肌が乾燥していて皮膚表面のバリア機能が不十分となり,アレルゲンが侵入しやすくなっている(アトピー皮膚)を持っているため,ダニやハウスダスト,カビといったアレルゲンによるアレルギー的刺激や,気候の変化,汗,ストレスといった非アレルギー的刺激が起こることで発症すると考えられています.

当院の治療方針

1. 薬物治療,2.スキンケア,3.悪化因子への対策 の3本立ての治療を基本とします.
 薬物療法はステロイド剤あるいは免疫抑制剤の外用が中心となります.ステロイド外用剤への不安・不信はまだまだ根強い感がありますが、現在の湿疹治療では,使い方を間違わなければステロイド外用剤が最も効果的で確実な治療法です.ステロイド外用剤を使うことがためらわれる場合は、ご相談ください.ステロイド剤のメリット、デメリットを詳しくご説明いたします.
 かゆみを抑える補助薬として,抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を用いることがあります.かゆみが強く,引っ掻くようなことがあれば,使用すべきです.さらに,体質改善を目的として,漢方薬の処方もしております.
 スキンケアは主に乾燥や汗対策となります.とくに冬の乾燥しやすい季節には保湿剤を用いたケアが必要です.また,汗をかく夏は,まめに汗をふき取ったりシャワーを浴びることが有効です.
 悪化因子としては,強い精神的ストレスが重要な因子の1つですので、それを避ける工夫が大切です.アレルゲンへの対策では,血液検査でアレルゲンの検索を行うことが出来ます.アトピー性皮膚炎では約70〜80%の方がダニやハウスダストで陽性となりますが,カビや花粉に対して陽性となる方も少なくありません.対策としてはまず部屋の風通しをよくすること,こまめに掃除をすること,布団を干して表面は掃除機をかけること,じゅうたんは取り払いフローリングにすることなどが有効です.
 アトピー性皮膚炎は治らないと思われている方が少なくありませんが,根気よく治療を続けていると,多くの方でステロイド外用剤をほとんど使わなくても,かゆみをコントロール出来るようになります.あきらめないで前向きに治療を受けられることをお勧めします.